いなり湯のベンチはすごい。町の「縁側」になっている。私が発見(?)したのは、一昨日のこと。

以前にも、よくいなり湯の外のベンチで人が話している、というのは知っていた。よりみちハウス地主のKくんも、前は自宅にお風呂がなかったので、いなり湯を使っており、私がバイクで通りかかると、友達とだべっていたりした。

一昨日は、最近お世話になっているMさんと、マルトクリーニングのお母さんがベンチに座っていた。ベンチの真ん前がバス停になっているので、Mさんはバスを待っているのかと思った。ちょっと用事があったので、バイクからおりて話をしたところ、バスを待っているわけではなく、なんとなく家から出てきて近所の人とお喋りをしていたというのがわかった。

私も片付かない仕事はあったが、一応日曜だし、まあちょっとだらだらしてもいいかと思い、マルトのお母さんや、はじめて話をする近所のYさんなどとお喋りした。マルトのお母さんが杖をなくしたというので、自宅から持ってきて貸したり。Yさんがお仕事をされていた時の話は面白く、本も大好きな方だというので、またお話したいと思った。
マルトのお母さんには、介助してよりみちハウスを見に来てもらった。昔はクリーニング屋の隣で小料理屋をやっていたそうです。

町の人とだらだらつきあうのは、本当に楽しい。休日気分は味わえる。町の人といっても少し高齢の方々ですけどね。これがまた現役のお母さんとかだったら、違うノリになるのである。店主たちだったら、それも違うノリになる。

ベンチで喋っている間に、バスが何回も前を通るのだが、そのたびに、Yさんが手で大きくバッテンを出し、「乗る人はいないよ」と合図していた。このコミュニティ効果は素晴らしい。横浜市は、いなり湯のベンチに予算をつけるべきである。

常盤鮮魚店には、近所のYさんがいつも座ってるし。私は常盤デイサービスとよんでいる。Yさん、そこまでなら歩いてこられるのだそうな。

マルトクリーニングの前では、やってみよう会の置き傘プロジェクトの作業で、相模女子大の生徒さんたちがドリルを使いながら、傘立てを作っていた。町のあちこちに傘立てを置き、統一の傘を入れて、雨が降ったら使って、どこへでも戻していいという仕組みらしい。

ディープな町の人のお喋りを可能にするベンチと、外からやってくる女子大生の頑張りと。大和町の未来は明るい。

いなり湯さんは、火曜休み。営業時間15:00~24:00。ランニングステーションもやっているそうです。
今度、中も取材してきます。

H30.6.19