3~4歳で絵本を読み始めた(読ませられ始めた?)頃から、ともかく字を読むのが好きだった。活字が手近にあると、どんどこどんどこ読んでいってしまう。小学校1年生になって、教科書をもらうと、3~4日で全部読んでしまう。小さい頃成績がよかったのは、予習とか意識しなくても、年度のはじめに全部予習してしまっていたから。高学年になっても、算数も教科書をもらってすぐに全部解いてしまっていた。予習をしなさいと言われると、できません。

本を読むのは、マイペース。テレビがあまり好きでなく、自宅にも置いていないのは、テレビには支配される感があって、支配されるのが嫌だから。Facebookも危ない。思う通りに操られる人になってしまう。Facebookに載せた誕生日を、ある時から消しました。生年のみにした。

物心ついてから、本当にたくさんの本を読んできた。いや、世の中には私以上に読んでいる活字中毒のマニアックな人々もいます。が、一般の人に比べると、圧倒的な量の本を、いまでも読んでいると思う。

本についての話をし始めると、とまらなくなってしまいます。同好の士がいたら、どんどこ盛り上がってしまいます。

いろいろなタイプの本があるが、やはり一番多いのは小説。物語。
物語には伏線、というのがある。伏線がない話もある。が、やはり素敵なお話というのは、何気なく転がされていた伏線が、あとになってぼわーんと話の中心に躍り出る。わっ、あれがそうだったのかー。伏線がさりげなければさりげないほど、渋かったり(いい意味で使っています)、格好よかったり、感動的だったりする。

私はいま、実人生の中で、伏線がぼーんと話の中心に踊り出ていくところを、しょっちゅう目の当たりにしています。うわー、信じられないよ。完全に消えていた筈の登場人物(重要人物でなかった人)が、そんなところから出てきちゃうの!? 高校生の時あそこで話したことが、いま、本当になるの!?

物語はおもしろい。すべての人が自分の物語を持っています。
願わくば、みなさんの物語が、いい物語でありますように。

昔は活字が少なかったからどんどこ字が読めたけど、今のように読んでも読んでもなくならない時代に生まれたら、どうなっていたんだろう? 考えるとちょっと恐ろしいです。