家主の仕事はケアマネージャー。高齢の要介護の人が、お家で自分らしく暮らす作戦を考え、必要なヒトやモノを手配してうまく回していく仕事です。最近は障がいの相談支援員の資格も取り、障がいの人のプランも作ることになりました。

今年は2000年に始まり、5年後の2005年、その後は3年ごとに行われてきた介護保険法の改正と、2年ごとに行われてきた医療保険・診療報酬の改定とが6年ぶりに同時にきた、医療・介護のダブル改定の年。
制度が変わるたびに、利用者さんや一般の人も振り回されるし(もちろん意味があって変えているということになっているが)、私たちの仕事もぶわんぶわん振り回されることになります。

新しい報酬に変わったのは4月から。今はその4月分の給付管理(誰がどれだけ、どの事業所で介護保険を使ったかを確認し、国保連に請求する仕事)をする時期です。翌月(4月分なら5月)の10日までに請求しないと、仕事をした事業所にお金が回らない。自分にもお金が入らない。

5月4日には、総合事業の新コードのソフトへの入力の仕方がわからなくて、よりみち運営委員の仲の良いケアマネ仲間、Kさんに電話で聞いてみたが、Kさん、5月2日の夜中までにあらかたの仕事を済ませて、山小屋に来ているという。なんという余裕。「私はそれはやってないからわからない。Yちゃんが知っていると思うから聞いてみたら」と言われ、共通の知り合いであるYさんに電話。「私もいま、知り合いのケアマネさんに聞いて、汗かきながらやっている最中なんですう!」と言いながら、Yさん、上手に説明してくれた。さすがよくできるケアマネ。なんとか間に合わせて事なきを得たのでした。

そして今日はまた、よりみち運営委員の別のケアマネ仲間、Iさんから電話があって、「Hさん(家主)から、ターミナルケアマネジメント加算は横浜市に申請しておかないといけないと聞いたから申請したけど、書類がややこしくてたいへん。どうやったの?」と聞かれた。「ターミナルの人とりあえずいないから、よりみちで忙しいから申請しなかった」と言ったら、「そんな…(人に言っておきながら自分はやらなかったのね)」と絶句されてしまいました(^_^;)

さらに夕方、余裕だった筈のKさんから電話。「退院・退所加算の入力の仕方わかる?」 残念ながら、まだそこまで行っておりませぬ。利用者さんの基本の利用状況をチェック、入力したあとで、次の段階として、ケアマネの加算の入力になるのです。「まだやってないけど、“よくあるお問い合わせ”に出てるんじゃないかなあ」。Kさん、夕方タウンニュースの取材を受ける係で、よりみちハウスにはじめて行った。その感想を聞く暇もなく、バタバタと仕事へ向かっていくのでした。さすがによりみちしないKさん。ランナー(Kさん夫妻は全国ランキングのつく長距離ランナー)だけに、走っていく…。

利用者のみなさんに見えないところでも、ケアマネは仕事をしているのです。法改正の時期は阿鼻叫喚…
よりみちハウスの仲間たちは、そんなドタバタは利用者さんの前ではおくびにも出さず、素敵なレベルの高い仕事をする人たちです。

おっと、今日中に給付管理終わらせなくちゃ。もう21時40分。
よりみちしすぎた。

H30.5.8